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所長ブログ

2019年11月25日
Windows7サポート終了って、つまりどういういこと?

2020年1月14日でサポート終了となる『Windows7』

慣れ親しんだWindows7は、来年早々にMicrosoftのサポートが完全終了します。

振り返るとWindows7というパソコンOSは、大きな問題点も無く本来OSの姿である安定したソフトウエアとして「優等生な」OSであったと感じます。

そのためか、かつてWindowsXPがそうであったように、ユーザーからみれば何故、問題なく動作している目の前のPCを買い換えたり、環境の再構築を迫られたりするのか理不尽な思いになるのは致し方ないと感じます。

今回のコラムは、サポート終了の意味と新たなOSへの乗換の必要性についてご報告したいと思います。

 

そもそもサポート終了とはどういうこと?

「サポート」と聞くと例えば、操作上の疑問点や不具合の改善の手助けと想像しがちで、実際Microsoftにも一般の利用者からの問合せサイトやサポートデスク等の設置はありますが、実際、あまり利用したと言う話は聞いた事がありません。

理由としては電話のかかりづらさや、パソコン用語に自信が無く二の足を踏んでいらっしゃる方も多いのでは無いでしょうか。
お勧めは、チャットによる質問や相談。
「チャット」とは、LINEのようにキーボードからMicorsoftの担当の方と1対1で文字のやりとりで質疑を進めて行く方法です。
比較的待ち時間が少なく、丁寧に本当に辛抱強く対応して頂けます。
相談の進行によっては、電話に切り替える場合もあるようです。(但し、製品のサポート期間内に限られます)
https://support.microsoft.com/ja-jp/contactus/

Microsoftのサポートの主な目的は「Windowsアップデート」による、OSそのものについての機能アップや機能改善です。

  1. 新機能の追加
  2. 脆弱性の改善
  3. 脆弱性以外の改善

それぞれのサポートには下表のとおり期限があり、全ての機能サポートは「メインストリームサポート」の終了期限まで、以降「延長サポート」終了期限まで「2の脆弱性の改善」が「Windowsアップデート」によって実施されます。

Windows のサポート ライフ サイクル日程
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article-windows10-portal-eos.aspx

OS

(下段はサポート開始日

メインストリームサポート終了 サービスパックサポート終了 延長サポート終了

Windows 7

2009年10月22日

2015年1月13日 2013年4月9日 2020年1月14日

Windows 8

2012年10月30日

2016年1月12日

Windows 8.1

2013年11月13日

2018年1月9日 2023年1月10日

「サービスパックサポート」とは、OSの比較的大きな変更をひとまとめにして行う機能改善や修復で、Windows7では過去一度だけ行われました。
それまでのOSと明確に区別され標記としては「ServicePack1」または「SP1」とされます。
同じWindows7で有りながら、弊社のお客様でこのサービスパックサポート期限を過ぎるまでSP1に移行しなかったPCは、新しい周辺機器に対応されないため廃棄されました。

サービスパックも無償の後戻りできない新OSバージョンアップといっても良いでしょう。

 

Windows10への乗換は必須

現時点(2019年11月)でMicrosoftはコンシューマ向けOSだけでも延長サポートを含め「Windows7」「Windows8.1」「Windows10」と3つのOSの対応を行っていますが、以前とは比べられないほどの早さで変化するユーザーニーズや次々と登場する新しいデバイスやアーキテクチャ、発見される脆弱性をそれぞれのOSでカバーすることはMicrosftもかなり負担でしょう。

残念ながら、ユーザーとしての私たちは、新しい周辺機器や機能のためだけで無く、個人情報満載のPCを「乗っ取り」などから保護するためにWindows10への乗換は必然といえると思います。

また、これまでのOSと比較して起動や終了が画期的に早くなり、併せてハードディスクからSSDへの換装で格段に使いやすくなったwin10マシンへのアップグレードや乗換はかなりお勧めです。

 

もちろん、Windows7のサポート終了日以降に突然起動出来なくなるわけではありません。

おそらくサポート終了前と同様に別の問題が発生していなければ、いつも通り起動し、いつも通りご使用になるとは思いますが、大きなリスクを認識し、サポート終了までの1ヶ月余りの今、方針を決定していた方が良いようです。

 

次回は、Windows10への乗換方法をご説明します。

 

<今後のテーマ>

  • Win10への乗換方法
  • Win7有償サポート
  • オフィスソフトのサポート終了について

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