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所長ブログ

2020年1月16日
Windows10パソコンの選び方

Windows7のマイクロフトのサポート終了などで、新たにパソコンを入手したり、自作で製作したりする方も多い事でしょう。

その際に是非、選んで欲しい選択の条件をご説明します。
(自作をする方なら常識と思いますが^^;)

パソコンを選ぶ機種条件ですが、画面サイズや重量、DVDドライブの有り無し等は、その方の判断マターですが、以下の条件のPCを強くお奨めします。
(お奨めする理由も書いてありますが、幾分詳しく書きましたので読み飛ばしても大丈夫です)

◆ストレージ:HDDではなくSSD(Solid State Drive)の搭載モデル(できれば500GB以上)

解説:従来パソコンは、ノート、デスクトップに限らずOSやデータの保存場所にHDD(hard disk drive)が採用されてきましたが、内部で磁気円盤媒体が高速に回転する物理的な駆動部分があるため、誤動作や外部衝撃によるデータ損失や起動不能がリスクとしてありました。
一方、近年価格が低下してきたメモリ素子を背景に言わばUSBメモリが大容量化と高速化されたようなSSDと呼ばれるものに代替えされてきています。
SSDのもう一つのメリットとして、HDDに比べ圧倒的に速くデータの出し入れができ、PCやアプリの起動が速くなります。
例えば、ただでさえ堅牢で軽いLet’snoteが更に故障しづらく軽量になります。
また、Win7より、起動、終了が速くなったWin10がさらに高速になります。

◆メインメモリ:8GB以上

解説:パソコンのメインメモリは、直接CPUがデータを直接ハンドリングできるメモリです。
人間の作業に例えると机の上に書類や辞書などがあると作業は座ったまま直ぐに利用できますが、机が狭いと充分に置けず、書棚などに使い終わった不要な辞書等を戻し、必要となった書類を取りに行かなくてはなりません。
机が広い(=メモリ容量が多い)と書類等を書棚(=HDDやSSD)に行く回数が減る(=PC動作が速くなる) という理屈です。
メインメモリが多くなればなるほど速くなると思われがちですが、これは、普段使用するデータの大きさにもよります。
一般にワードやエクセルしか使用しないPCとデータ量が大きい画像や動画の編集を行うPCでは、必要となる机の大きさも違います。
ワードやエクセルしか使用しないPCに広大なメモリ容量を搭載する事はムダと云えます。
大体の感覚として、事務用のPCでたまに画像等を扱うなら、8GB~16GB程度で充分と思われます。

(ただし、動画処理やゲーミングマシンなら搭載可能なメモリ上限一杯にメモリを搭載する事をお奨めします。)

◆OS:Win10 Pro 64bit

 

解説:<HOMEとPro>
Win10にも幾つか種類がありますが、HOMEエディションとProエディションが一般的です。
内容の差は、幾つかありますが、殆ど個人ユースでは不要な差分です。
1点だけ、場合によっては、HOMEエディションには無い「リモートデスクトップ」機能が、必要となってくるかもしれません。
「リモートデスクトップ」機能は、離れたPCからネットワークを介して操作してもらうための機能です。
何らかの問題が発生した時、離れた場所にいる方に改善や調査のために電話越しに指示を受けるのは、パソコン用語の理解度などもあり、する方もされる方もストレスが溜まるものですが、操作する側は、操作先のパソコンの画面が自分のパソコンの画面に表示されクリックなど普通のパソコンの操作ができるので、スムーズに改善作業が進められます。
<勝手に接続されることは無いけど…>
もっとも、操作を受ける側は、自分は何もしていないのに勝手に自分のPCの画面が進められて行くので、初めはかなりシュールな感覚になるかもしれません。また、自分のパソコンを支配されるので、契約関係や信頼関係のある方との機能の利用が必要です。

<64bitと32bit>
「64bit」とは、パソコンが一度に扱うデータの長さや処理の単位を言い、パソコンの進化とともに8→16→32→64のパソコンが順次発売され、数字が大きくなる毎にパソコンの処理速度も向上しました。
CPUなどのハードウエアの対応も必要ですが、かなり古いPCを除けば現存しているPCの殆どが64bitです。
さらにOSの対応も必要で、Win10には64bit版の他に32bit版がありますが、64bitで動作させるためには、64bit版のWin10を選ぶ必要があります。
64bit版のWin10を選ぶもう一つの大きなメリットとして、装着できるメインメモリの上限が、32bit版OSが4GB(実際にはもう少し少ない)なのに対しHOMEエディションで128GBまで、Proエディションで2TB(!)まで認識されるためです。

(ただし、ハードウエアの条件として物理的に装着できる容量の上限があり、現時点では128GBが上限のようです)

では、何故32bit版のWin10があるかというと、アプリケーションにも32bit版と64bit版があるための配慮と考えられます。が、実際には、64bit版のOSでも32bit版のアプリケーションが正しく動作できるような機能がありますので、希にリアル32bit版のOSの元でしか動作しないアプリが無い限り価格差も無いので64bit版の一択と言えます。

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